輸入食品が集まるテーマパーク、成城石井。
ワタシの住んでいる場所には、パパッといける徒歩圏内に成城石井とKALDIが隣接して鎮座。
近隣住人は、「あれはどっちにあるかしら?!」と、常にこの2店舗を見比べつつ堪能している的なところがあります。
というわけで、個人的『どうせ買うならこのサラミをおすすめしたい部門』現在1位、【フエテック(白カビサラミ・フエイベリコ)】をご紹介。
早い話が、「美味しすぎる・芳醇すぎる・旨味が強すぎて失神」です。
白カビサラミの命、カビの旨味をご堪能あれ。
ジャン。
この立派なフォルム、長さ、そしてパッケージングのオシャンティー感。
ご覧の通り、「フエ」というサラミには白カビに覆われています。
例えばカマンベールチーズのように、このフエもまた、カビがつくことで中身の熟成を促し旨味が凝縮されています。
カビ自体も、やわらかな甘みとほのかな酸味を含んでいて、総合的に旨味が爆発していると思ってほしい。
パッケージをよーく見ると、小さな穴が空いています。
これは「白カビが呼吸できるように」と開けられたもので、スペインでつくられている本物の証。
要冷蔵商品なので、成城石井では冷蔵コーナー・生ハムや加工精肉食品の置かれたエリアにあります。
スペイン・カタルーニャが発祥、「馬の鞭」が語源
こちらの「フエ」、スペインのカタルーニャ地方で500年以上の歴史があるサラミ。
その語源がおもしろくて、カタルーニャ語で「馬の鞭」という意味なんだとか。
スペインと馬について気になり調べてみたところ、なかでもアンダルシア地方の馬は『アンダルシアン』と呼ばれ大切にされていること、
またカタルーニャ地方では今でも海岸線のホースライディングツアーがあったりと、馬を愛している国なんだなとわかりました。
家にあった『流木フック』とめちゃくちゃ似てたので吊るしてみたら激似でした(笑)
フエには、「吊るして干す」製造工程があるため、最上部には紐・下にはちょっとした金具がついてます。
食べ方・おすすめの切り方
まず目指すは、うすく、うすく。
フエの旨味はかなり凝縮していて、塩分もしっかり効いています。
初めて食べる人は特に、薄く切ることで繊細な旨味を感じてほしいということと、
いきなり分厚い状態で食べると「しょっぱい!」という感想を持たれて苦手になってしまうかもしれないので、それは避けたい(きらいにならないで、お願い)。
目に見えるようについているので誤飲はないですが、”端っこ好き”は特に気をつけましょう。
そう、このフエ、端っこを大きめに切ってちまちまとしゃぶるように食べるのも美味しいんですよね・・・・。
うすーく、幅もひろーくスライスしていくと、舌の上での口どけがやさしい。
香りの抜けもふんわりとしていて、お肉の旨味と白カビの風味を味わうには「極薄」がおすすめです。
白カビを取って食べてもいいの?
フエの白カビは、薄い膜が張るようについています。
一般的にもサラミの表面には薄い皮がついているように、フエにも薄い皮がついていて、そこに白カビをまとっているイメージ。
こちらのフエテック、うまい具合に指でぺろんと薄皮(白カビ)を剥ぐことができます。
こちらの写真は、フエが残り7センチほどになったので、一気に薄皮(白カビ)を剥いだあとにスライスしたもの。
剥ぐのはとっても簡単。
切ってから一枚一枚剥ぐと手数が増えてたいへんなので、ある程度の幅をぺろんとめくってから一気にスライスしていくと効率がいいし簡単です。
白カビ自体も旨味があるのでぜひ一緒に食べるのがおすすめではありますが、
熟成したお肉の味をより強く味わいたいときには、あえて白カビを取って食べるのも全然アリ。
フエを厚くスライスする、これぞ禁じ手にして最高の食べ方でもある。
さっきあれだけ「繊細な風味を感じるために薄く切るべし」とお伝えしたのに、こんなに早くも裏切るのか!という声が聞こえる…
初めて食べるときは絶対薄くスライスしてほしいのですが、
食べ慣れてきたらちょっと厚めにきって、凝縮した濃ゆい旨味を感じてほしい。
特に端っこの部分をスティックさながらに切ると、『超高級 生ジャーキー』とでも言いましょうか…至福でございます。
成城石井では、だいたい980円ほどで販売しています。
たまーに、賞味期限が迫っているということで380円ほどで売られているのを見かけることがあるので、そんなときは絶対に絶対に買いです。
Amazonでも同じ商品を見つけたので、お近くにない場合はお試しあれ。
さっと切って、これまた美味しすぎる成城石井のスモークサーモンと共に。
ウイスキーソーダとも相性抜群だな〜。