イギリス・ロンドンの旅に欠かせないものといえば、ロンドナーの楽しみ【ロンドンパブ】
イギリス人は午前中でも仕事中でもパブでビールを飲んでリフレッシュ。
交流の場として、息抜きの場所として、いつも賑わっています。
日本でもパブ文化が馴染んできたけれど、旅行に訪れたらイギリスにしかない”本場のビール&パブメシ” を楽しむべし。
ロンドンパブに行こう
ヒースロー・エクスプレスに乗ってパディントン駅にやって来たワタシ。
そこで出会った相棒「パディ」と共に、早速向かったのは「ロンドンパブ」!
駅のいたるところにパディントン。
パディントン駅ホームに着いたらすぐ、駅ナカのパブはあります。
パディントン、さぁ、パブで休憩だよ。
ホームのすぐそば、電車を降りたらまず一杯という旅人を待ち構えているかのよう。
駅ナカながら、入るとそこはもう立派なパブ。
着いたのが夕方だったので、ちょうど仕事帰りの紳士が一杯やっているタイミングでした。
ロンドンのパブでは、スタンディングのほかにしっかりと腰を据えられるテーブル席もあり、見た目以上にゆったり出来るのが良いところ。
さっそく荷物をテーブル脇に置いて、オーダーへ向かいます。
タップを眺めて、目でも本場のビールを楽しもう
【タップ】と呼ばれるドラフトを注ぐレバーと、「ビールのエンブレム」を見るだけで、ワクワク。もう喉が渇いて仕方ない。
早速本日のラインナップを全部ください!、とオーダーしてさぁ乾杯。
オーダーに迷ったら、とりあえず銘柄を指差し一言「パイント プリーズ!」でOK。
「パイント」とはビールを数える単位で、イギリスの「UKパイント」は568ミリリットル。(US:米国では=473ミリリットル)
だいたいロング缶1本と少しにあたるので、もしそんなに一気に飲めないなぁという人は「ハーフパイント」とオーダーしてみましょう。
イギリスに割り勘はナシ
パブの支払い方は【キャッシュ・オン・デリバリー】が基本。
まずオーダーして支払いをその場で済ませます。
テーブルに腰掛けていればオーダーを取りに来てくれることも無くはないのですが、テーブルでオーダーをした場合でもその場でまず支払うのが作法です。
複数人でパブに入った時は、【ラウンド形式】で支払うのがロンドナー!
「オーダーごとに誰か1人が代表して支払う」方法で、最初Aさんが全額支払い、次はBさんが全額支払う、という感じ。これなら、”必ずみんな1回は支払う”ので、気持ちよく飲めますよね。計算なんてまどろっこしいし、結構楽チンです。
英国は、ビールがぬるくて微炭酸?
『キンキンに冷えたのを一気に飲み干して、喉越しを味わうものこそがビールだ!』という方には、この写真のように黄色味がかった”スッキリビール=ラガー”をオススメしますよ!
「喉が渇いていてごくごく飲みたかったから、僕はラガーを頼んだよ」
わざわざそうお伝えするのにはワケがありまして。
「ビールはぬるくちゃマズイ!」という方には違和感があるかもしれませんが、イギリスでは「常温に近い温度&微発泡」の美味しさを楽しむビールがたくさんあります。
パブに行って出てきたビールに「え!?これ冷えてないよ」とびっくりしないように、イギリスビールの楽しみ方を覚えてみましょう。
冷たいが美味い=ラガー系
ワタシたち日本人がよく飲んでいるビールは、実は【ラガー】と呼ばれる種類が大半を占めています。
『下面発酵酵母を使用し、10℃前後の低温で長時間かけ発酵させる』のが特徴のラガービール。スッキリとした飲み心地が特徴で、冷やして飲んで喉越しを楽しむビール。
日本では、たくさんのビール会社から毎シーズン銘柄が多種販売されていますが、そのほとんどが「ラガー」種。
「ビールを多様に味わっている」とは言い切れないのが実情です。(ラガーの中でも「ピルスナー」という種に入ります。)
では、イギリスで「ぬるい・ガスが抜けている?」と思われてしまうビールは何かと言うと、【エール】と呼ばれる品種。
『上面発酵酵母を使用し、20℃前後の常温に近い温度で、短時間発酵させる』という、ラガーと相反する特徴があります。
ぬるいワケは美味い=エール系
ぬるいビールにはちゃんとした理由があります。
「美味しいビールの国・イギリスだからこそ」、ぬるいビールはうまいビール。
イギリスのエールビールの歴史は古く、冷蔵庫が生まれる前から製造が始まっていました。
酵母によって自然発酵され生まるのが、微発泡。
つまり人工的なガス入れをしない微炭酸状態だから、ガス感が少ない。そして、冷やすことをせずとも、イギリスの風土が持つ気候の中で発酵・貯蔵ができていたからこそ生き残った製法であり、その当時と同じように飲むとすればおのずと『適温=常温』なんですね。
- ラガー:『下面発酵酵母を使用し、10℃前後の低温で、長時間かけ発酵』
- エール:『上面発酵酵母を使用し、20℃前後の常温に近い温度で、短時間発酵』
イギリスのビールを覚えよう!
「LONDON PRIDE:ロンドンプライド」はまるでキャラメリゼのような、チョコレートのような、なんともコクの深い味わいがあります。
常温で飲むと、風味をダイレクトに味わうことができます。それこそビターチョコと一緒に楽しんでも美味しい。
ワイングラスやブランデーグラスのような口の広いグラスに注いで、口元にグラスを運んだ時の鼻に抜ける酵母の香りを楽しんでみてくださいね。
日本には瓶タイプしかなかなか入ってこないんですけど、本国イギリスでは缶ビールもあります。「LONDON PRIDE」の工場は、ヒースロー空港までの高速道路からも見えるので、ぜひお立ち寄りください。
日本のエールも負けてない
最近は日本でもクラフトビールブームが熱い。
パブはもちろん、商品にも「エール」を謳うビールが増えてきましたね。ビール会社も総力を挙げて「エール系」、「コク・芳醇系」と呼ばれる銘柄の製造に尽力しています。
醸造・貯蔵の秘密を知るだけで、ビール1つ1つが芸術作品のように思えてきます。
パブに行ったらビールとの出会いも大切!
細かいことは気にせずに、タップを見て気になったものを飲んでみましょう!
イギリスに行ったらぬるいビールを飲まないといけないの!?というとそんなこともない。
イギリスでも近年キリッと冷えたラガーを飲むことが流行っているようです。
パブのタップをみて『Lager』と書いてあればそれは「ラガー」。圧倒的にエールタップの方が割合は多いと思いますが、ラガーのドラフトや瓶ビールも置いているところはあるのでオーダーしてみましょう。身構えすぎずに気になったものをオーダーするのが1番!
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