・・・ディルというハーブ、みなさん、馴染みはありますか?
個人的にはぜひ日常使いをしてほしいハーブの1つ。
いつもの料理をおしゃれ味に変身させてくれる存在なんです。
ディルってなに?
こちらがディルです。
なんだか、細っこいし、水草みたい・・・?
ジャガイモやミニトマトと比べてもこんなに細くてヒョロロ。
でも、こんなに細くても香りは強く、口の中で爽やかに風味が広がっていきます。
◆ディルってどんなハーブなの?
- セリ科イノンド属の一年草
- 地中海沿岸・西アジアが原産
◆栄養・効能
- 豊富なビタミン群(B1、B2、C)、女性に嬉しい葉酸、ミネラル(ナイアシン、カルシウム、マグネシウム、カリウム)など
- 鎮静効果:気持ちをリラックスさせてくれる効能・・ハーブティーもオススメ
- 整腸作用・デトックス作用、胃の運動促進 / 消化促進
ディルと相性のいい食材は?
独特の酸味を帯びた香りと、鼻に抜ける爽やかさがクセになるディル。
どんな食材に合うのでしょうか。実は結構万能なんですよ。
- 生のディルをアクセントとして:カルパッチョ、サラダなど、フレッシュな食材と合わせて香りを楽しむ
- 生のディルを刻んで具材として:マヨネーズ、サワークリーム、クリームチーズ、バターなどに和えるだけで、手軽にフレーバーソースが出来上がり!
温野菜のディップに・肉料理のソースに・ボイルした魚介類と合わせたり、オードブルを華やかにするにもぴったり。 - 刻んでオリーブオイルやお好みのビネガーと合わせれば、即席ドレッシングに:塩・コショウで調整するだけでも、十分香り高いドレッシンクになりますよ!
なかでも魚介類との相性はかなりのもの。
たんぱくな白身魚や、磯の香りを持った魚介類と合わせると、お互いの良さが引き立つんです。
今回は、「アクアパッツァ」を作ってみたのでご紹介します!
簡単なのに本格派・ディルを入れてアクアパッツァを作ろう
<用意する食材>
- 白身魚:今回は「イトヨリダイ」をチョイス。
- イトヨリダイは、聞くところによると関西圏では「高級魚」だそう。
東京のスーパーで購入したのですが、なんで安かったんだろう、小さかったからかな?何れにしても関東では認知度が低いかもしれませんね。旬は【4月~6月:春〜初夏】と【9月~12月:秋~初冬】のようで。”旬の食材を食す”って、なんだか生きてる〜って思いますよね。料理の醍醐味でございます。
- イトヨリダイは、聞くところによると関西圏では「高級魚」だそう。
- グリーンオリーブ:缶詰でも瓶詰めでもOK
- 赤玉ねぎ:”アーリーレッド”という名前でも並んでいますよ。
- お好みの野菜>>今回はホワイトアスパラガス(生):味が染み込みやすいのでホワイトにしてみました。写ってませんがマッシュルームも用意。
- アサリ:いいダシが出るのでアクアパッツァに入れると味が決まりますね
- ドライトマト:”ドライ”がミソ。味の凝縮度がかなり高いので、旨味も甘みもかなり濃い。煮込むとしっかりとスープを吸ってくれるので、食べると本当に美味しいんですよね〜。お魚やお野菜がシンプルなだけに、ドライトマトのインパクトが全体を引き締めてくれるんです。
- 白ワイン:200円代〜400円代のワインで十分。ドライなタイプがよりgood
- オリーブオイル
- 塩・コショウ
簡単だけど本格派の味わい
- 魚に塩コショウをうち、オリーブオイルを敷いたフライパン or 鍋で表面に焼き目をつける
*point:魚に飾包丁(十字に切り込みを入れる)をしてあげましょう
→魚に火が通った時に皮が縮んで身が割れてしまうのを防ぐことと、切り込みによって味を染み込みやすくするためです・・・ニンニクやアンチョビのアクセントがお好きな方は入れてみてくださいね。焦げつかぬように注意!
- で、魚の表面に香ばしく焼き目がついたら、お好みの野菜・オリーブ・ドライトマトを投入し、全体を軽く炒めるように火を通す
- 白ワインを1カップ(具材の量にもよるので調整してくださいね!)入れて、中火で”魚に火を通すイメージ”
- アサリを足して、酒蒸しの要領で火が通るまで煮込む
*point:アサリと同時にディルを入れましょう。 - 塩分が強すぎたり、水分が足りなければ加水調整を。
完成!!
旨味をたっぷりと吸ったイトヨリダイはふっくらしてとても柔らか。
ディルの紹介コラムではありますが、イトヨリダイもめちゃくちゃオススメです。
ディルはというと、全体的に優しい味わいの中でスッキリとアクセントをつけてくれるので、口の中が単調になることなく楽しめるアクアパッツァにしてくれました。
お魚もアサリも磯の香りが広がるので、ディルが生臭さを取ってくれるのが分かります。
ディルは、自宅で育てられるんです。
お庭やキッチンの傍でさりげなーく育ててお料理に使う…なんていいですね。
こんな栽培キットも楽しそう!
乾燥ディルも。
今回のアクアパッツァ、白ワインに間違いなく合う料理ですが、日本酒にもバッチリでした。
ディルはどこか酸味や柑橘系に近いインパクトがあるんですが、冷酒のキリッと感にすごくマッチしますよ。
ぜひ作ってみてくださいね!