冬野菜のイメージが強い【白菜】
確かに白菜の旬は冬で、厳しい寒さのなかで育った白菜はぎゅーっと糖度が増して甘みも強いのが特徴。
けれど、白菜自体は通年野菜。『夏白菜』と呼ばれる夏出荷の白菜もあるんです。
夏には夏らしいレシピで、美味しく白菜を食べましょう。
栄養が無いと言われがちの野菜ですが、水分量豊富で、カリウム・カルシウム・葉酸・亜鉛を含んでいることからも、暑さ厳しい夏場や特に女性の体には嬉しい食材なんです。
今回は、白菜を大きくカットして豪快に焼く【ジューシーに焼き上げる白菜のグリル 〜 バルサミコのソース〜 】
ジューシーに仕上げるポイント:白菜をそのまま焼く
白菜は95%近くが水分とされていて、一枚一枚に豊富な水分が蓄えられています。
また、白菜といえば、葉が幾重にも重なっているのが特徴のお野菜。
この特徴を生かして、白菜自体が持つ水分を上手に使い『蒸し焼き』で仕上げるのがこのレシピのポイントです。
葉っぱをちぎって分けることはせず重なり合ったままで焼くことで、葉っぱ同士がお互いにスチームし合ってくれます。
1/2カット・1/4カットの白菜を使って豪快に焼いていきましょう。
フライパンのサイズに合わせて長さをカットするのはもちろんOK、葉っぱは重ねたままにしておくのだけは、ぜひキープして!
白菜のグリル:材料 / 2人分
- 白菜:1/4カット
- サラダ油 or オリーブオイル:大さじ1.5
- バルサミコのソース:バルサミコ酢とみりんと白ワインを〈 2:1:1 〉で合わせたもの
レシピ:調理時間 10分
- フライパンに油を敷いて十分に温まったら、カットした白菜を置いて焼き付けていく
★切り口に焼き目を付けるイメージで、カット面を順番に焼いていきましょう
★たまに焼き目が焦げ付き過ぎていないかをチェックするぐらいで、白菜を触り過ぎないように注意! - 片面に焼き目が付いてきたら、バルサミコソースの半分を鍋肌から流して味を染み込ませていく
- 裏返して、同じように焼き目をつけながら残りのソースを絡めて焼く
- お好みでブラックペッパーを振り、完成
焼き付けた焦げ目から香ばしいコクが出て、バルサミコソースと絡めてグリルすることでさらに濃厚な旨味が味わえます。
白菜自体が持っている水分で蒸し焼きにしているから、甘みが強くとってもジューシー。
なんか一品加えたいなーという時にも、とっても簡単にできるのでおすすめです。
白菜で夏バテ予防、むくみ解消
淡色野菜に入る白菜。見た目の通り淡白なお野菜なので、色あざやかな緑黄色野菜と比べられて”栄養が無いんじゃないの?”と思われがち。
白菜にも、イイコトちゃんと、詰まっていますよ。
葉っぱ&芯ともにビタミンCが多く、また水分が多い芯の部分にはカリウムが多く含まれています。
カリウムは、体の中から塩分や毒素を排出したり、むくみを解消する効果が期待されます。
ここから派生して、高血圧予防&脳卒中予防にも効果が。簡単に言うと、デトックス効果ってことですね。
また、腎臓の〈タンパク質・尿酸などの老廃物〉を排泄させる働きをUPさせる作用があります。
そして、水分を多く蓄えている白菜は、適度に体温を下げてくれる『冷・涼性』を持つ野菜。(冬場にお鍋で食べる時などには『温性』の効果もあって、温冷どちらも持っているのが特徴)
白菜は冬が旬なのだから、夏の白菜って美味しくないんじゃないの?
寒冷地では夏でも白菜を美味しく作っている場所があります。
中でも、長野県の木曽地域で作られる白菜【御嶽白菜:おんたけはくさい】は、地元長野にも出回らないほどの幻の旨さという噂。
こちらの白菜は、主に関西圏に出荷されるとのことで、京都・大阪の高級料理店で重宝されているのだとか。
関西地方は美味しいお料理やさんも多いし、お野菜の取り扱う種類も豊富。
お住いの地域にこの白菜を見かけたらかなりラッキーかも。
参考:JA長野「長野県のおいしい食べ方」
夏にも積極的に白菜を食べて、夏バテを防止しましょう!