パリ

【キャビアハウス&プルニエ】パリ・シャルルドゴール空港でキャビア・オイスターをはじめシーフードを楽しむ

フランス旅行に訪れたら、みなさんパリのシャルルドゴール空港を利用するかと思います。

旅好きにとっては、空港もひとつの観光スポットですよね。

シャルルドゴール空港も、ファッションや食の魅力が詰まったテーマパークのような場所。

今回は、空港の中で満喫した【キャビアハウス&プルニエCAVIAR HOUSE & PRUNIER】をご紹介します。

日本でも高級志向なサンドイッチ専門店としてすでに上陸しているお店。

本当にここは空港なの?!と驚くこと間違いなし。鮮度抜群のシーフードを堪能することができるおすすめレストランです。

 

クールなカウンターが目印

フランスを出国するため、エールフランスに乗りロンドンへ向かうべくして訪れたこの日。保安検査を抜けていきなり目の前に現れたのが、この【キャビアハウス&プルニエCAVIAR HOUSE & PRUNIER SEA FOOD BAR】です。

▼場所:シャルルドゴール空港T2F出発エリア

 

お店の作りはシンプル・オブ・シンプル。

日本人には『回転すしのカウンターのよう』と言えば形が伝わりやすいかなと。

 

楕円形の大きなテーブルがぐるりと囲んでいて、中央のスペースにスタッフさんが立ってサーブしてくれるスタイルです。

オペレーションもシンプルでクール。ぐるりと囲ってる卓だと、オーダーもサーブも素早くスマートでいいなぁと感心。

 

目でも楽しい、オシャレな場所

メニューにせよなんにせよ、とにかく素敵なデザインで溢れるカウンター。

周囲を取り囲んでいるのがまたハイブランドばかりで、ちょっと背筋が伸びてしまう。

でも店員さんはとってもフレンドリーで、こちらにどうぞ!ととっても優しく迎えてくれました。

 

3名で座ったので白ワインのボトルを1本オーダー。ワインクーラーにセッティングしてくれました。

 

メニューは英語が読めればOK!価格はユーロ、カードOK

カード決済がOKなので、さくっとスマートに食事ができます。

ユーロ価格さえ読めれば、そして英語が読めれば、注文するのは大して苦ではありません。

フランス人、特に空港のこのエリアは日本へ帰る旅客がよく訪れるので、日本人に見慣れているみたい。

 

キャビアを食す

黒く光る小さな粒、まるで宝石のよう!

屋号にも入っているように当然ながらこの空港でもキャビアをいただくことができます。

そのお値段がこちら。

キャビア ディライト(プルニエ パリ)Caviar Delight (Paris)

※以下は参考価格として、日本国内の価格(yen)で紹介します

  • 30g / ¥21,600   
  • 50g / ¥34,560  
  • 125g / ¥82,080    
・・・・・しゃ、社会勉強として、た、食べてみようか。。

金銭感覚が崩壊しかけるお値段ですが、清水の舞台から飛び降りる想いでキャビアを食しました。

30gで。

 

手のひらに5,000円相当のキャビアを乗せて食べています・・・

もう、ここは一口で!バクッと!

お、美味しい・・・

小さな粒を噛み締めると溢れてくる濃厚な旨味、独特な塩味(えんみ)、鼻に抜ける芳醇な香り・・・

なんだか食レポまでも無理やり上級を目指したくなるお味。照

 

シュリンプ・オイスター・ロブスターなど、目移りしてしまうほどシーフードがいっぱい

メニューがとってもおしゃれ!選ぶの迷う・・・

頼んだのはこちら、ロイヤルシュリンプカクテル

  • Royal Shrimp Cocktail(ロイヤル シュリンプ カクテル)
  • Shrimps and a prawn,served with Prunier caviar cocktail sauce.
  • 29ユーロ

 

「シュリンプス アンド ア プローン」、これを直訳すると、『たくさんの小さめのエビと、1尾中くらいのエビが乗ってます』となります。わかるようでわからない・・・?

「Shrimp」と「Prawn」の違い

  • シュリンプ:小さなエビ
  • プローン:エビ、中型のエビ

見た方が早いはず、こちらです。

 

ロイヤル〜。

これでもか!と殻剥きされた”シュリンプ”が乗っていて、半ナマな感じ。

1番うえには少しスパイシーに調味されたボイルの”プローン”が乗っています。

エビと一言で言っても、微妙なサイズ感を表すにはニュアンスがちがう単語があるってわけなのです。

 

カクテルソースと表記されていますが、いわゆる”オーロラソース”。ここにちょこんとキャビアが乗っています。スプーンで沈んでるけど。

サイドプレートには薄切りのトーストとエシレバターが。

 

シュリンプたちの底に敷かれていたアボカドペーストと一緒に食べます。

添えられたカットレモンは、種や繊維が混ざらないようにガーゼにくるまれているのこのお店のお決まり

レモン果汁をひと絞りするとなんとも爽やかなで、生えび独特の香りが気にならない。

こちらの一皿、日本円で4000円ほどするわけです。

正直これを食べてこの値段払うのであれば、キャビアか次に紹介する”生牡蠣”を食べることをオススメします。

 

幻のクレールオイスターに出会える

どうでしょう、この鮮やかなグリーン

こちら、牡蠣のもともとの色味なんです。この色味が特徴の牡蠣のことを『クレールオイスター』と呼びます。

わたしがクレールオイスターとであったのはまさにこの時で、まさか空港でこんなにも美味しい牡蠣が食べられるなんて思ってもみませんでした。

6ピースで23ユーロ

「Fine de Claire(フィン・ド・クレール)」、これがクレールオイスターです。

下段の「Ancelin」とは産地を指しています。

 

オイスターメニューの横に書かれた『n°』ってなに?

フランスの牡蠣はサイズに敏感。『n°』とはサイズを表す単位です。

0番から5番まで(n°0〜n°5)6段階に分けられます。

日本でよく聞く牡蠣のサイズ基準といえば「S・M・L」であったり、『3L』のようにサイズの頭にさらに数字をつけていく方式。しかもこの時、数字が大きいとよりサイズも大きくなります。

ところがフランスでは、数字が小さいほどに大きなサイズになります。

 

クレールオイスターの特徴はこの色ですが、これは「クレール熟成」と呼ばれる過程を経て牡蠣が自然と色づいたもの

プランクトンをたくさん吸い込んで、その結果プランクトンの持つ色素が牡蠣に色味を与えているのだとか。

日本で牡蠣の良さを表現するとしたら「肉厚・プリプリ・ミルキー」といった形容をするんじゃないかと思いますが、このクレールオイスターはちょっと違う。

  • まるで海が詰まったような塩味いっぱいの味わい
  • 肉厚というよりさらっとしてジューシーな珍味系

 

生牡蠣が苦手だと思っていた自分に、「それは勘違いですよ!」と食の楽しみを思い出させてくれた想い出の牡蠣です。

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なぜ、キャビアハウス&プルニエは「高級食材」にこだわるのか

お店の名前にも”キャビア”と入っているので一目で高級食材を扱うお店だとわかりますが、この名前を見てしまうとどうしても『わ!高いんだろうな〜、高いもの食べて支払いにギョッとするんだろうな〜』ってビクビクしちゃいますよね(笑)

そもそも、なぜここまで高級食材にこだわったお店を開いているんでしょうか

公式ホームページにとっても興味深い記述を見つけました。ありがたく参考引用させていただきました。

キャビアハウス&プルニエは高級食材を次世代に残していきながら、食文化を通じてライフスタイルの提案を目指しているブランドです。

キャビアやスモークサーモンなどの高級食材を高い次元のクオリティを維持したまま、次世代に残していく自社生産のプロジェクトに始まり、ハブ空港にカジュアルでありながら、ラグジュアリーを体感できるシーフードバーなどの飲食業態も展開することで、より多くの人にラグジュアリーフードの楽しんでいただけるシーンを提案しています。 


人々が高級レストランだけでなく、高級食材に触れることで、そういった商品には食材の保存、栄養価のコントロール、賞味を豊かにするための工夫など永年蓄積された人類の叡智が詰まっていることに気づき、そして、そのために多くの人の手が関わった食材の価値を認識し、その素晴らしい食材を産業として「作り続けられる」未来を目指しております。

参考引用:キャビアハウス&プルニエ公式ホームページ
https://www.caviarhouse-prunier.jp/

 

このお店が提供しているのは「単なる食材・料理」ではなくて、『扱う食材や料理を通じて得られる体験的価値』なんですね。

もちろんファストフードと比べてしまえばその何倍にも値は張ってしまうし、決してお手頃とは言えません。

でも、このお店がわたしに生牡蠣の美味しさを再発見させてくれたように、想いのこもった食材は間違いなく豊かな食体験を与えてくれる

感謝と敬意を表すための対価と思えば納得できる、そんなお店でした。

た、高いけどー!(笑)

 

ABOUT ME
ikiiki
都内を主な活動拠点とし、 週半分はオフィスワーカー/もう半分はwebライター&フードディレクターとして活動中。 【主な経歴】 ◆民放キー局にて、グラフィックデザインアシスタント ◆テレビ・映画・音楽現場でのケータリング事業 ◆ケータリングと平行して、都内飲食店でメニュー監修
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