と思ったあなた、そうです、わたしもびっくりです。
高校受験を意識するまで、のほほんとした中学生生活を過ごしていたこともあり、勉強に対して危機感があまりありませんでした。(部活に恋に・・・楽しい!みたいなお気楽タイプ)
そんなワタシでも、『ある勉強方法』を徹底したことで勉強のコツを掴み、難関と言われた偏差値75の高校に合格できるまでになりました。
その後、大学は早稲田大学に進んだわたしですが、決してもともと要領が良いタイプではありませんでした。
高校受験そして大学受験と、泥臭く勉強をしたにすぎません。
とはいえ、ちょっと勉強方法をただ変えただけで、特別な参考書を使ったわけでもありません。
すぐに簡単に実践できて、成績アップに繋がる効果的な勉強方法を、受験生・勉強に悩むみなさんにご紹介します。
勉強のコツが掴めない&伸び悩んでいる&これから受験で不安・・・それでも大丈夫。
伸びしろがある人ほど、ちゃんと実践すれば、この方法でむちゃくちゃ伸びますよ。
簡単です、成績を伸ばすには、教わるのではなく【教える】ただそれだけです。
- 勉強は覚えるのではない、【教えることが大事】=先生ごっこをするべし
- 参考書は、同じものをひたすら繰り返すこと
- 3ヶ月先まで勉強の成果は出ない、目先の成績表は気にするな
高校受験に臨むまで、ずっと身にならない勉強方法を続けていた
自慢じゃありませんが、ワタシは中学3年生になって高校受験の勉強をするまで、学校の成績が特別に良い方ではありませんでした。
勉強自体嫌いではなかったけど(むしろ好き)、テストが出来るかというと違う、と言いますか。
小学生〜中学2年生までの間、親の転勤で数回転校を経験し、加えて授業カリキュラムもその都度若干ズレてたり内容が変わったりで、混乱もあったのが一因でもあります(と、言いたい!つらかったなあ)。
学校の勉強は、あくまで学校のカリキュラムに則って進むだけなので、ワタシの脳内進捗とは一切関係がないわけです。
授業の受け方、試験前の勉強はいつもこんな感じでした。
・先生が黒板に書いた内容を一語一句真面目にノートに書く
・色ペンや定規を使い、ノートの整頓に時間とパワーを割く
・ノートの使い方が気に食わないと新しいノートに替えたり、各教科の使い分けなど「デザイン面」にもやたらこだわる
・教科書に載っている重要語句を、マーカーで色付ける
・試験勉強の計画表を作って、気持ちを高める
・緑ペンと赤シートを使って、『答えの部分を隠し回答する』、クイズスタイルで暗記する
簡単にいうと、「計画を練る」とか、「ノートを綺麗に書く」ことに時間とパワーを使う、典型的に【効率が悪い&要領が悪い】勉強方法を繰り返していました。
偏差値で自分の位置を知る
あまり自分の成績がどのくらいの位置なのかなど、気に留めてはいなかったんですよ。
でも、首都圏で一斉に受けさせられる学力テストの成績で愕然とします。
【E判定】・・・「総合偏差値40。YOU、進学校とか絶対受かりません」
いわゆる偏差値のいい学校を目指すというのは、厳しい判定でした。
周囲の判定を聞くと、「B」や「A」、低くても「C」・・・自分がかなりヤバイ状態なのだとはじめて知るわけです。
聞くとみんなは学習塾に通っているということが分かり、真似をするような形でワタシも塾に入りました。
入塾テストの結果、1番下のクラスへ。学校以外の環境の中で、自分のレベルをまじまじと知った、中学3年の春でした。
塾に通い、[勉強=重要語句を暗記することではない]と身を以て知る
転校が多かったワタシにとって、「習いごと」は縁遠い存在でした。
「通ってもすぐに引っ越すから」という理由で。
だから、塾は『初めての習いごと』と言っても過言ではない場所でした。
そう、習いごとに通える!というワクワクでいっぱい。通い始めた頃は、他校の同級生たちと会うことが楽しいし、そして勉強も楽しいという気持ちでした。
とある時、塾の授業を聞いていて、ふと思いました。
- 先生のお話って、めちゃくちゃ面白いな
- 問題の[考え方]を教えてくれる
- 先生は暗記をしただけではなくて、[理解法]や[教え方]も学んだからこそ、今こうして生徒に教えられるんだな
塾に通ったことで、覚えるではなく、『考えて人に伝えることの重要性』に気づくことになります。
ワタシはもともと、【重要語句を暗記する】スタイルが苦手でした。
教科書を眺めるのは割と好きだけど、重要語句をただ暗記して答えをただ回答用紙に書くというのが、なんだか心理として噛み合わない。
「勉強は好きだけど模試の成績が悪いのは、テスト用の勉強をしてないからだ、だから偏差値が低いんだ」と思ったわけです(なかば言い訳ですけど)。
勉強の成績が良いって、記憶力が良いってことなの?・・・・んなこと言ってる場合ではなく、受験のためには勉強をしないといけない、成績も伸ばしたい。
極論、塾の先生の『話の面白さ』に強烈に魅力を感じ、その結果【生徒として勉強を覚えるんじゃなくて、先生として人に教える状態を目指した方が早いんじゃないか?】と思ったわけです。
先生の学力を目指すなら、真似が1番じゃないか、と。
成績アップしたい人は、先生ごっこをするべし
塾の先生の流れるような講義に耳を傾け、これをやれば『先生になれる!』という要素をあぶり出しました。
そして、それを勉強法にまで落とし込み、次のような勉強方法を確立しました。
- 勉強は机でしない。立って&歩いて、動き回れ
- 答えはノートに書かない、壁に書け
- 自分のことを先生だと思え
- 人に教えることができる状態にまで持っていけ
1.勉強は机でしない:立って歩いて、動き回れ
塾の先生の真似事をする、ということが原点。
つまり、ほぼパフォーマンスのように捉えて園児きる。
ごく普通の勉強方法としては机に向かう人が圧倒的に多いと思いますが、先生のように教科書を片手に持ち、立って歩いてブツブツつぶやくのです。
人間の脳は、適度に体を動かしている状態だとよりパフォーマンス力がアップします。
散歩やランニングをしていると気持ちがスッキリしたり、考え事が前向きになるのと同じように、勉強も体を動かしながら行うことで体の中にスッと入っていきます。
2.答えはノートに書かない:壁に書け
机に向かうと、勉強する世界では孤立する状況になります。
先生になりきることで、自分の思い描くままに「自分対他者」の世界の中で勉強を進めることができます。
マンツーマンなのか、はたまた大人数へ向けた講義なのかはあなたの想像次第ですが、先生の真似をして『講義ごっこ』をするんです。
目の前にぬいぐるみを置いてもかまいません、好きなアイドルのポスターを目の前にしたっていいでしょう…。
とにかく、壁の前に立ち、そして架空の生徒を目の前に、講義をするのです。
方法は簡単です。模造紙でも、いらないチラシでも、なんでも良いです。
壁に貼ってホワイトボードに見立てて、【講義の真似をする】のです。
自宅の部屋の中で、ずっとベラベラと講義ごっこをしていました。
おうちにホワイトボードがあればもちろんそれを使えば良いですが、我が家にはそんなものはなく。自分で壁にチラシを貼っては、架空の生徒に向けてひたすらに教科書や参考書の解説をしました。
とはいえ、自習室やカフェで勉強しているときはさすがに声を出せないし動き回ることは難しいですよね。
そんな風に机で勉強するしかない状況でも、移動中やタブレットでの勉強でも、講義の真似はできます。
頭の中で理解を進めるとき、「先生口調」にする癖をつけましょう。
解説する癖がつくと、テスト用紙を前にしても、テスト問題を解く側の人間から、テスト問題を解説する人間へとスタンスが変わります。
これはとても大きなことです。
受験日当日、わたしは問題を解きながらも、頭の中ではやはり「先生口調」でブツブツと読み上げていました。
そうすると、いざ試験に向き合う当日にも気持ちが落ち着きやすいんです。緊張を抑えるという精神的な意味でも、ゆくゆくあなたにとって強い武器になります。
3.教えると学力はあがる:同じ参考書でいいから熟知せよ
「人に教える」という姿勢がとっても大切なことです。
人に教えようとするとき、生半可な記憶や理解度では説得力がありません。
先生ごっこをすることで、自分は一体、どの分野・どのジャンルが苦手なのかが一発で分かります。
それまで問題の答えとして覚えていた重要語句も、いざ『その意味を説明する』となると、言葉に詰まることに気付くんです。
大事なのは、「人に教えてあげられるまで、理解度を深める」という点です。
先生だと思って講義をしろと言われても、最初のうちは「声に出して勉強するなんて恥ずかしいなあ」とか、「やり方が分からないなあ」と悩むかもしれませんが、やらないと慣れないので、恥ずかしがらずまずは声に出しましょう。
声を出しづらかったら、口パクでもいいのです。
とにかく頭の中は『先生のように、人に説明する口調』を徹底しましょう。
参考書や教科書を解いたり読んだりしているだけだと、当然ながら勉強は受け身です。
”机に向かってるんだから能動的でしょ?”、と思うかもしれません。
でも、生徒として勉強すると「〜です。〜なので覚えましょう。〜ということです。」という『説得・断定・強調』など、人から教わる立場ばかりを経験します。
これが、いつまでも成績が伸びない原因なんだとハッキリ感じたわけです。
声で聞いたわけでもない、本の中に書かれた無機質な文字をただ記憶するのって、感情が乗りにくい。
目で読みとった文字情報を脳内へ落とし込むには、ただ目で追うだけでは不十分です。
例えば、LINE1つとっても、
文字で書かれた情報や…相手がなぜそのワードを重要と位置付けて文章に盛り込んだのかという『温度感』なんて、完璧に読み取ることは難しいわけです。
経験ありませんか?
友達のくれたLINE、彼氏彼女がくれたLINE、
ただ受け身で読んでるだけだと、「え?これって***ってこと…?」とネガティヴに受け取ってしまうこと。
そんなとき、こんな行動をとると気持ちが落ち着きませんか?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・文字じゃ分からないから電話する、会いに行く
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
自分から情報を掴みに行って、自分の気持ちや相手の気持ちを理解し合うわけですよね。
声に出して伝える最大のメリットは、自分自身についての理解をも深めるところにあります。
『相手に自分の考えを伝えようとするとおのずと丁寧になる、真摯になる』
勉強もまったく同じ。
相手(=勉強)の理解を深めるために、ただ受け身で文字を読んで分かった気にならないで、右脳をつかって体感的に能動的に自分から動きましょう。
テスト勉強や受験勉強は自分のためにすることではありますが、勉強は勝手に仲良くしてくれません。
だから自分から仲良くなればいい。
相手に教える、『先生の真似をする』ことは、勉強とあなたの親密度をグーンとアップさせてくれます。
その結果、あなたは勉強の理解度が高まる、というわけです。
4.知識は使ってなんぼ:人に教えられる状態にまで持っていけ
架空の生徒に講義を行うにはコツがあります。
- 重要語句を解説する時間をとる
- 問題の解き方、ポイントを解説する時間をとる
- 生徒からの質問を受けて、答える:※ 完全な架空の世界です
中でも、質疑応答の時間がとっても大切。
*講義の真似をするなら、かならず『質疑応答』の真似をすること
もちろん架空の講義なので、実際に質問が飛んでくるという訳ではないのですが、どんどん頭の中でイメージを広げるんです。
「先生〜!それってどういう意味ですか?!」、「先生、ここが分からないんですけど解き方をもう一度教えくれませんか?」・・・と、聞かれているテイで解説をします。
とにかく大事なことは、相手に伝えられる精度でレクチャーすること。
ただ受け身で重要語句を記憶しようとしていたころよりずっと、いつのまにか応用問題が解けるようになっていく実感が得られるんです。
まとめ:先生になりきることが最短で偏差値をあげる
今回お伝えしたかったこと、それは、『机に向かって勉強することだけが勉強方法ではない』ということ。
先生のように、参考書や教科書を片手に声を出して、目の前の誰かに教えるつもりでどんどん能動的に動きましょう。
ノートに書く程度では、勉強スペースとして小さ過ぎます。
ホワイトボードがあるならボードに、無くても壁に紙を貼ってボードに見立てればそれで十分。とにかく机で勉強する時よりも、もっともっと大きな文字を書きましょう。
そして先生のように図解をしてみたり、絵で表してみたり、【文字 ✖️ 声 ✖️ 絵】を掛け合わせながら、右脳左脳をフル活用してください。
まずは、勉強方法を大きく変えてみてください。
今回の先生スタイルに慣れることができたら、偏差値をグッとアップさせるための準備はできたようなもの。
慣れるまで、そしてその成果が出始めるまでには最低でも3ヶ月はかかると思ってくださいね。
すぐ効果が現れないと不安にもなりがちですが、目先の成績に一喜一憂せずに根気強く続けて欲しいです。
習慣化して、毎日行わないと気が済まないくらいまでにできたら最高です。
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