主にホーチミンシティ・1区に滞在していたワタシ。
ホテルもベンタイン市場のすぐ近くという立地で、なにかと主要な観光スポットや人気のお店を見て回りやすい場所にいました。
「着いた翌日の朝にココでモーニングコーヒーを飲もう!」と決めていたのが、【MAROU:マロウ(マルゥとも)】。
インスタでも、お店の内装やメニューの可愛らしさに人気があり、日々#MAROUのタグがつけられた投稿がアップされています。
モーニングコーヒーしに行く!と気合入れてたくせに、ホテルの朝食が美味しすぎてつい食べてしまい、結局行ったのは10時ごろだったんですけどね(笑)
【人気チョコレート店、MAROUを目指す】
ベンタイン市場のある辺りからマロウまでは歩いて10分ほど。
ホーチミンで迎えたはじめての昼間ということもあり、車とバイクが大量に行き交う道路を渡るのは初めて。
GoogleMapを立ち上げてMAROUの場所はちゃんと分かってるのに、「ここどうやって渡ればいいの?!」といきなりホテル目の前の道路で壁にぶちあたる(笑)
しかし、無事に到着。
…万一失くしてもいいやと買った100円ショップの朝歩き用のナップザックがダサい。(笑)
お世辞にもここにたどり着くまでの道(足元)が綺麗だとは言えませんでしたが、舗装されきっていないゴツっとした道もまた、風情漂う感じでホーチミンのリアルを味わってる感覚。
目的のMAROUは、なんともイマっぽい外観でオシャレ。
こりゃ期待でワクワク。
▼高級チョコレートが店内にギッシリ!
入るなり目に飛び込んでくるのはたくさんのチョコレート。
板チョコが何層にも重なって積み上げられた景色は圧巻です。
色合いもポップでとっても鮮やか。
【店内は広くて落ち着いている】
せっかくMAROUの店内に入ったら、時間に余裕があればぜひカフェタイムを。
お土産もたーくさん並んでいるので、まるでチョコレートミュージアムな雰囲気。
店内はとっても広く、外に向かってカウンターがあったり、大きなシェアテーブルもありました。
お好きな席を探して座ってみましょう。
直訳すると、「TEMPERING(テンパリング)=焼き直し」・「MOULDING(モルディング)=成型」。
チョコレートの世界で言うと、『テンパリング=溶かしたチョコレートを温度調整しながらサイド固める工程』・『モルディング=成型、仕上げの加工』、この2つの作業を行なっている部屋ってことですね、
▼マロウのチョコレートを使ったケーキ
ショーケースにずらりと並ぶスイーツの数々。
もちろんどれも、チョコレートスイーツです。
お値段はというと、例えばこちら正面にあるスイーツは、[左:70,000VND=およそ350円弱]・[右:125,000VND=およそ625円弱]。
日々Instagramで[#MAROU]をチェックしてみると、続々とおしゃれな投稿がアップされています。
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ワタシが訪れた日も、ちょっとmoneyに余裕がありそうな女子学生グループがスマホ片手にインスタしていました。
あとFaceBookも。
【チョコレートドリンクもおすすめ】
丁寧に作られたショコラやスイーツはもちろん、チョコレートドリンクもとってもおすすめ。
特に、MAROUの味をシンプルかつダイレクトに味わいたいなら『SIGNATURE MAROU』がおすすめ。
あったかいチョコレートドリンクだとよりしっかり甘さを感じられるから、「とにかく濃厚なチョコレートドリンクが飲みたい」ならこれをオーダーすれば間違いない。
▼さっぱり派なら、アイスの [MAROU Mocha]
フォームドミルクの上にかかってるカカオパウダーがロゴマークでとっても可愛い。
この日、あまりにも暑いホーチミンの気候に耐えかね冷たいものが飲みたかった…というわけでアイスのドリンクをチョイス。
カカオパウダーの風味がしっかり香るなんとも優雅なモカ。
練乳が入った甘〜いコーヒーがスタンダードですが、このモカは甘さはかなり控えめで大人味。ワタシはかなり気に入った。
ちなみに店内では、MAROUのチョコレートづくりに欠かせない厳選されたカカオをパウダーにして、缶詰で販売しています。
パッケージも可愛くてお土産におすすめ。
そうそう、ホーチミンはエコに関心が高く、ストローはペーパーストローを採用していました。
時間が経つとフニャッとしちゃうのであまり長くは持たないけど、昨今のNoビニール風潮もあるなかでしっかり実行する姿勢に感激しましたよ。
【店内で作り立て】フランス人創設者ふたりのこだわり
[写真引用]:https://marouchocolate.com/story/how-we-make-chocolate/
[画像アドレス]:https://marouchocolate.com/wp-content/uploads/2017/06/EG5A8826.jpg
MAROUの創設者は2人のフランス人。
もともとはクリエイターそして銀行員であった2人が、チョコレート作りに情熱を注ぎ作ったのがこのお店。
出来上がったチョコレートのクオリティは大変高く、伴ってお値段も安いとは言えません。
だいたい板チョコ一枚で、日本円にすると600〜700円ほど。
チョコレートの買い手は『旅行者・大きな百貨店・レストランやホテル』といった感じで、現地ベトナムの市民の多くは日常的に買うことはあまりないそう。
味わいも「本場フランスのチョコレートのようだ」と言われていて、”高級チョコレート”として扱われています。
「なんだ海外ビジネスマンが販路を求めて海外進出したクチか?」と思われそうですがそんなことはありません。
材料はすべてベトナム産というこだわりで、プロダクトデザインでもベトナムのクリエイターを起用し、『ベトナム産』の商品を生み出しているのです。
チョコレートのパッケージにも書かれている【Marou Faiseurs de Chocolat】こそ、『同じ地域で採れた素材でつくられたチョコレート』という意思表示。
結果的にこのクオリティが認められ、今ではアメリカ・ヨーロッパや日本を含むアジアに輸出されています。
【デザインで見るMAROU】
インテリアのショールームのようで、雑貨店やアートショップのようでもあって、見て楽しいMAROU。
タイル壁に目をやると、板チョコがすっぽりとおさまる『L字型』のアルミ板が埋め込まれていて、そしてそのタイルも、よく見るとちょうど板チョコ1枚のおさまりがいいタイルであることに気づきました。
ショーケースのショコラも、『0番を中心に整然と並ぶ、本物のショーのような美しさ』を感じました。
ずらりと並ぶ姿は、生で見ると見応えあり。
▼カカオ原産地の違いを、デザインに落とし込む
MAROUの商品は、パッケージデザインもとっても美しいうえ、色とりどり。
なぜこんなに種類があるのかというと、取り扱うカカオに理由が潜んでいます。
▼「素材が良くて味がいい」、じゃあそれをどうやって広めるか
ベトナム原産のカカオで勝負をしようと始まったMAROU。
カカオの収穫から加工、チョコレートになるまでの道のりをこえ、海外製品にも負けない美味しさにたどり着きます。
商品が大きく認知され、大きく売れるためにはやはり「仕掛け」が必要。
そこでMAROUは、扱うカカオの原産地にあわせてパッケージのカラーリングを分け、デザインに落とし込みました。
写真引用元:[https://marouchocolate.com/story/how-we-make-chocolate/] 画像アドレス:[https://marouchocolate.com/wp-content/uploads/2016/12/origin-1.jpg]
6種類、それぞれの原料となるカカオは原産地が異なり、香りや風味が違う。
そのイメージが伝わるように。
おしゃれなデザインに思わず手が伸びます。
*ベトナムは洗練されるべきなのか
これは言いづらいことでもありますが、ベトナム滞在していてたびたび思ったことがあります。
それは、『良い素材や良いパフォーマンスを秘めているのに伝わりづらい側面がある』ということ。
料理であれば、「すっごく美味しい、のに、盛り付けはざっくり」・「すっごく美味しい、のに、お皿がプラスチックの薄皿」みたいなことですね。
※ただ誤解のないように補足すると、ワタシはそんな今のホーチミンの空気感が好きだし、雑多でラフな感じに惹かれます
きっとオペレーションがあればお店をうまく切り盛りできるだろうとか、デザインや演出でより伝わりやすいように仕掛ければファンがグンと増えるだろうとか、
お店や料理を見て回っているとそんな気持ちが湧くんですよね。
なぜかというと、ベトナムにいると、料理は何食べてもすべてが美味しくて繊細で手が込んでいて、その味に惚れるから。
「もっと知ってほしい!もっと伝わってほしい」って、なんだかファンとして思ってしまうんですよね。
友人が現地で実際に働きベトナム人スタッフを雇用する立場にあるので話を聞くけれど、彼らはとても実直で働き者なんだそうです。
日本にいると、いろんなものがもう飽和しきっていて隙間産業を見つけるような感覚になるけれど、ベトナムはまだまだ成長過渡期。
「何かを始めたい人が集まるエリア・欧米人も集まるエリア」としてアジアの中でもかなり急速に注目されています。
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洗練され、どんどんおしゃれになるホーチミンの勢いを街角のチョコレート屋さんで感じました。
ショーケース脇に、お皿の上に置かれたショコラを発見。
試食をお願いするとそのまま一粒渡してくれました、優しい…そして美味しい…。
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