ベトナムにはオシャレなビールバー、『タップルーム』が増えてきたと話題。
というのをikiru LAB.でもご紹介しましたが、なかでもホーチミンの【 PASTEUR STREET BREWING CO / パスターストリートブリューカンパニー】がおしゃれでとにかく気に入ったワタシ。
現地の日本系企業で働く同級生に連れて行ってもらったこのタップルーム。
同級生はどんな人かというと、日本ではお寿司屋さんの板前経験もあり、いまではホーチミンで可愛い奥様と子供を養いながら仕事に汗を流す、THE・イイヤツ(ざっくり)。
「ここのビール、お土産も買って帰れるんだよ!」と教えてくれたので、店内の冷蔵庫をチェック。
ご当地クラフトビールを自宅でもゆったり味わえるなんてこれは贅沢。
タップルームでもお気に入りだった「ジャスミンIPA」をゲットしたのでご紹介しましょう。
ベトナムのプロダクトデザインがオシャレでびっくり
まずデザインが可愛い。
缶は、バイクのデザインがザ・ベトナム。
瓶は、タイルのようでクラシカルな印象。
そもそも「ジャスミンIPA」って何?
【 PASTEUR STREET BREWING CO / パスターストリートブリューカンパニー】の代表作、ジャスミンIPA(Jasmine IPA)。
IPAならではの苦味もしっかり感じつつ、フルーティなアロマが爽やかな一杯。
写真の右から2番目がジャスミンIPA(Jasmine IPA)。
現地でタップから注いだソレを飲んだ時は、見た目にも透明度があり、味はさっぱりした印象。
シトラスホップを含む3種のホップと、ベトナム産乾燥ジャスミンで仕上げた1杯
ジャスミンIPAは、このカンパニーの代表作とも言われベトナムで1番人気なんだとか。
店の前にもデカデカとジャスミンIPA。
名前を聞くと、ジャスミンティーのような香りやクセがあるの?と思いましたが、飲んでみるともっともっと柑橘寄りのスッキリした味わい。
ホーチミンに到着した晩の1杯目というのもあって、「五臓六腑に染み渡る〜」と感激。
沸騰過程で加えるジャスミンが決め手
缶ビールならではの美味しさに満足
お土産にした『缶バージョン』はというと、
濃厚な褐色の様子…
「IPAは泡と液体を同時に楽しむのがヨシ」との定説を聞いて以来、チューリップグラスで楽しむことに。
今思えばここのタップルームでグラスも買えばよかった…銘柄違って申し訳ないですが「スプリングバレーブルワリー」のチューリップグラスで。
美味しく飲むためには、
- まず1/3〜半分程度まで勢いよく注いだらしばし待つ
- すこし泡立ちが落ち着いたころに、7割程度までまた注ぐ
わー綺麗、琥珀寄りの輝き。
- 仕上げにゆっくりとグラスのフチまで泡の層を登らせるように注げば、
風味と炭酸を逃さない「美味しい蓋」のできあがり
グラスの底に少しオリ(沈殿物)が写っています。
さてそのお味はというと、
濃厚な旨味・爽やかさ・苦味もある。缶で飲むのもものすごく美味しい。
ビールづくりの工程を知ると、味わいの決め手がわかってくる
一般的に、ビールの製造工程を大きく分けるとこのような感じ。
- 麦芽粉砕
- 糖化液の仕込み
:お湯に粉砕麦芽を入れることで、麦芽酵素の働きによりでんぷん質が糖に変わった液体ができる - 麦汁濾過
:糖化液を濾過し、茶色いビールの元になる液体にする。濾過技術や衛生管理でその後のビール品質を左右する大事な工程 - 沸騰
:沸騰釜に麦汁をいれ、ホップとともに沸騰させる
★このとき、ホップの苦味や香りがうまれビールの「旨味」に - ワールプール処理
:わかりやすくいうと、「④までに出来上がった液体のなかに含まれる要らないものを取り除く」工程
*液体全体が少し回ると、しばらくして底に固形物が静かに沈殿する現象を利用 - 冷却
:ビールの種類によって適温が異なるため職人さんが温度管理を徹底 - 発酵
:麦汁の糖分を[アルコール]と[炭酸]ガスに分解するビール酵母と、ビール酵母の活性を促す『無菌空気』を加え、およそ1週間寝かせる - 貯酒
:さらに低温熟成し、よりビールに近づける工程 - 濾過
:熟成したビールから、過度な発酵を防ぐため過剰な酵母を取り除く
★『無濾過ビール』は、生きた酵母をそのまま樽づめしたビールで、現地のブルワリーや仕入れしたお店で「地ビール」として飲まれる - 樽づめ
:洗浄殺菌された樽に濾過したビールを詰め、お店につくころ飲み頃に
この工程表でいうと、今回紹介しているジャスミンIPAは、④の沸騰でジャスミンと3種のホップが加えられ、ジャスミンIPAらしく育てられていくのです。
ビールづくり工程をよく見ると、⑨濾過の段階で過剰な酵母は取り除かれます(※厳密には、ビールの種類による)。
発酵を止めて、「ここだ!」ってところでビールの味を決めるニュアンス。
でも決して悪モノとして取り除くわけではなくて、酵母もビールの旨味に繋がる存在。
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なので、このオリ(酵母)も嫌がることなく美味しく飲んであげたいというのが情(情ってなんだって感じですけど)。
ま、好みによって、このオリを混ぜ切って注ぐか、あえて容器内に留めるように注ぐかが分かれると言われていますので、お好みで。
キリン1番搾りは8ヶ月。濾過の度合いによって酵母を少しふくんだ状態のビールであればあるほど、美味しく飲める期間は短いと覚えておくと良いです。
オリ(酵母)も美味しく飲むなら、製造年月日からなるべく早く飲みましょう。
生ビールと缶ビールの違いって何?
タップルームの楽しみといえば、『樽』から直接注がれた、鮮度抜群のビールをいただけること。
タップルームの名の通り、お店のカウンターにはビールが出てくる「タップ」がずらり。
「生ビールって、お店でしか飲めないんだよね?」と思いがちですが、最近は多くの缶ビールも「生ビール」を名乗れる時代に突入。
『ホップの香り・味わい・本来そのビールがもっている炭酸やのどごし』をとれば、樽から直接注がれるビールに軍配があがります。
けれど、最近はクラフトビールブームもあって各社の製造技術がぐんぐん向上。
【なんでそもそもビールは熱処理をされていたのか】
ビールの過剰発酵を止めるには、熱処理をするか濾過をするか。
現在のような濾過技術にたどり着くまでは、微生物による劣化や濾過しきれなかった酵母による風味や品質の低下を防ぐため、熱処理されたビールがあったわけです。
現在は濾過の技術や衛生管理技術が上がり、製造運搬環境も整い、非加熱処理の生ビールが缶でも楽しめるようになったというわけ。
そう、だから「生」はお店でしか飲めないわけではなく、缶ビールも立派な「生ビール」。
味わいの違いはやはりあるとはいえ、「生ビール=熱処理されていないビール」の定義で言えば缶も生ビールと言える時代なのです。
*ちなみに「生ビール」の定義は世界各国で微妙に違っていて、【熱処理されていないビール】と定義づけているのは日本基準
お店のショッパーに入れて手土産にしよう
無料でつけてくれたお店のショッパーがかわいい。
薄手の布でできた手提げだけど、フリーでこのクオリティなら満足満足。
もらったコースター・ステッカーも可愛くて、即刻RIMOWAのキャリーケースにぺたり。
「あの人ベトナム行ってきたんだ〜」って思われるくらい、このロゴもカンパニーも有名になる日が近いかも?
ベトナムの飲食、キテますな〜。
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