ふと自分の身の回りや部屋の中を見渡すと、モノがごちゃっとして気分が落ち込む…
「部屋の乱れは心の乱れ」とはよく言ったもので、忙しいときはデスク周りやクローゼットが悲鳴をあげている人、多いはず。
心と時間に余裕があればこんなことには…そんなとき、思い出してほしいのは【学校の掃除時間】。
あの頃毎日深く考えずに掃除していたけど、ひょっとして大人になっても実践できる「ワークライフバランス」のキーなのでは?
1日のなかに【環境と心の掃除時間】をつくって、余裕あるライフスタイルを送ろう。
部屋の乱れは心の余裕のなさからくる
掃除をしようと思い立ったとき、すでに身の回りの収集がつかない状況ということも多いはず。
部屋がごちゃごちゃ状態のときには、自分の心もごちゃごちゃしてる可能性が高い。
なんでこんな状態になるまで手がつけられなかったのかといえば、「毎日ちょっとでも片付ける時間が取れないから」…
朝起きて、一杯のコーヒーをゆっくり飲む時間もなく、バタバタと着替えてとにかく家を出る。そして夜は疲れて帰ってきて、なんだかんだとしたら寝落ちてしまいまた朝が来る。
家族を抱えたお父さんお母さんも、きっと毎日の暮らしに追われて目の前のことをとにかくやっつけるしかないリズムが当たり前になってるかもしれません。
そして気が付けば「そろそろやらないとまずい」の状態。
毎日その都度、使ったものは元に戻すことが少しでもできればいいけれど、なかなか難しいものですよね。
極限まで乱れるまでは見てみないふりをする!…そんな人もいるかも。
日本の学校が教えてくれていた心の整理整頓
ほとんどの人が通ったであろう学校で、ほとんどの人が経験したであろう【掃除の時間】。
毎日決まった時間にチャイムと軽快な音楽が流れてくると、当然のように担当箇所に分かれてみんなでお掃除。
ガー!っと机を教室の隅に押して寄せながらホウキで床をはき、「今週からトイレか〜」と嘆きながらもブラシでこすって磨き上げる。
当時は当たり前すぎて「ただただやっていた掃除」だけど、振り返ってみるとこんなイイコトが潜んでいたことに気がつきます。
- 毎日使うものを整理整頓する、ゴミを都度片付ける
- トイレを毎日掃除する
- 窓を磨く
- 雑巾掛けで足元を見る時間がある
今の生活ではどうでしょう、同じことを毎日実践できているオトナの方が少ないのかも?
窓、磨いてますか?
差し込む朝陽や夕暮れの光、ガラスの上でくすんでいませんか?
ただ教室が綺麗になるだけじゃなくて、学校が掃除を通して教えてくれたことの中には『マインド』に影響するとっても大事な教えがありました。
『使った道具は他の誰かとの共有物』という意識。
モノを大切にしたり、使った後には元に戻すなどの習慣が自然に身についていたものです。
実践できているでしょうか、結構会社でも公共の場でも、できていない大人っていますよね・・・・
例えば、チームワークの悪い会社・余裕のない会社は、ゴミ箱やトイレが汚い
今まで、仕事の関係でいくつかのオフィスにお邪魔してきましたが、魅力的な会社ほど、ゴミ箱や水回りが綺麗です。
ビルに専属の清掃員がいて担当しているからだ!という声がありそうですが、ゴミ箱と水回りは嘘をつきません。
いくら担当の清掃員がいても、ゴミが溜まるまでの様子や分別のされ方・トイレの使い方って、そこに居る人の心が映りまくりです。
心の余裕があればゴミの分別やトイレを綺麗に使うなんてことは、オトナなら出来るもの。
それなのに、「まいっか」で済ませてしまうほど、他に優先すべきだと思っているモノゴトが頭の中にいっぱいなのだと思います。
- 忙しいから片付けは専門人がやればイイ
- 自分自身は今もっと生産性のあることを優先している
そんな風に思っている人もいるかもしれません。でもちょっと待ってほしい。
自分以外の誰かを思いやる余裕がない、共有物&共有空間を大切にする余裕もない人や会社には、クリエイティブでハッピーな出来事はそうやってこない。
そもそも、必要な物やアイデアを片付いてもいない共有空間から探すためにかける時間と手間ほど、生産性がなく非効率的な状態はないというのに。
メジャーリーグで大活躍しているあの大谷翔平選手だって、運を引き寄せるための行動としてゴミ拾いをしているんです。
『ゴミを拾っている=運を拾っている』・・・若くしてたどり着いた思考の数々に、ただただ感服。
人からは一見見えにくいところにまで気を配って、身の回りの整頓と心の整頓を心がける人には結果がついてくるんですねやっぱり。大谷翔平の著書から学んだコト、本当にたくさん。
環境と心のメンテナンス、後回しにしてて大丈夫?
「あとで片付ければいいや」とつい思ってしまうのが人間の心理というもの。
一気に掃除すれば確かに効率良い気もするし、大掃除レベルの片付けって結構スッキリするっちゃする。
でも、その分犠牲にしていることに目を向けないと、いつか取り返しがつかなくなっちゃいます。
部屋の乱れはその空間に居る人の運気を下げ、抱えている悩みや課題がうまくいかないなんてことにもなるのですから。
日本の学校がなぜ掃除を大切にしているのか
日本の学校では当たり前の「掃除の時間」、どんな意図が込められているか知っていましたか?
わが国の学校では、伝統的に児童・生徒による掃除が行われている。この伝統は、江戸時代の寺子屋、中世の寺院教育にまでさかのぼることができる。しかし、諸外国の学校では、かならずしも生徒に掃除をさせていない。
〜中略〜
掃除は単に身辺を清潔にするだけでなく、それは心の塵(ちり)や垢(あか)を取り除く「心の掃除」に通じるものをもっている。また、わが国の掃除は穢(けがれ)や不浄を忌む神道の清浄感にも深く根ざしていて、学校掃除の背景には、神道の影響もみられる。なお、学校掃除には、清潔の習慣の育成、公共心の育成、健康の増進、勤労の体験などの教育的効果も認められる。つまり、掃除は人間形成にとってきわめて重要な意義をもつものであり、児童・生徒による学校掃除は日本の教育の伝統的な特色をなしている。沖原豊著『学校掃除』(1965・学事出版)
引用コトバンク:https://kotobank.jp/word/学校掃除-1521851
そう、気のせいなんかではなく、約50年前の著書でも学校掃除とワークライフバランスについてはすでに説かれていたんですね。
「日本教育」だとか「これが当たり前」みたい話はむしろ重んじる派ではなく、学習・働き方・生き方は当たり前をぶち壊してなんぼ!と主張することの多い【ikiruLAB.】ですが、学校が教えてくれた掃除の大切さには一理を感じます。
環境メンテナンス=心のメンテナンス
わたしたちが通った学校がじつはこっそりと教えてくれたように、掃除には「健康の増進」が期待されています。
◆整頓された環境に身を置けば自然と気持ちも明るく清々しい。
普段から身の回りを整えるクセをつけておけば、ちょっとした様子の変化を感じ取ることで自分の体調や気持ちを見つめるきっかけになります。
毎日掃除をすることは、毎日自分を取り巻く環境にしっかり目を行き渡らせることにも繋がるのです。
雰囲気を出すために音楽を流しながらまずは10分、それだけでだんだん毎日が充実していくことを実感できますよ。
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