【使えるから残すを卒業!】断捨離は、未来にいる理想の自分とのギャップを埋める儀式

「断捨離」が人生を劇的に変えるというけど、モノを手放す基準ってどこに置けばいいんだろう。いつか後悔することはないのだろうか…
そんなふうに悩む人へ、一つの基準をご提案します。
【断捨離】って、明確に”絶対コレを手放すべき”という基準が明確にあるわけではない。行動する人それぞれの価値観・大事にしたい軸によって決めていいものだったりします。
それでも、先人たちが『こんな基準で手放したら心が豊かになったよ!』と効果が大きかった体験をシェアしてくれることで、「基準にするといいポイント」が知れ渡ってきています。
今こうして断捨離に取り組もうとしているあなたは超ラッキー。
微力ではありますが、20代・30代の節目で断捨離を実行してきたワタシなりにオススメしたい基準についてご紹介していきます。
「使えるか」ではなく、「今の自分に必要か」で決める

あなたの部屋の中にあるもので、使えるものはどのくらいあるでしょうか。
きっと、持っている物の大半は「使える物」だと思います。

これが厄介なんだよね。
使えるかどうかで物を手放すかをジャッジしようとすると、その大半の物があなたの部屋から巣立つのは相当先の話になるはず。
あなたよりも長生きするはずのたくさんの物たちと、どう付き合うか考えよう

極端なイメージでギョッとするかもしれませんが、あなたとあなたの所有物がこの世からいなくなるのはどちらが早いと思いますか?
プラスチック製品・ガラス製品などなど、素材の話でいえば朽ちない限り残り続けるので、長くこの世界に存在するんじゃないでしょうか。
当たり前に目の前にある物質よりも、私たち人間の方が変化の激しい存在だったりします。
なぜいきなりこんな話をするかといえば過去に親戚の遺品整理を経験しているからなのですが、そのときの複雑な感情は今でもよく覚えています。
亡くなった祖父はたくさんの物を所有していて、一軒家の室内収納では間に合わず、ガレージがいっぱいになるほどでした。
何か特定の物のコレクターという話ではなくて、謎に大きな枝切り鋏とかパワー洗浄機とか、巨大な漬物樽やら何台あるねんという自転車やらやら….
生前は物の管理をしている姿をよく見ていたし、家からどこかに出かけて遠出することはあまりなかった記憶です。
残された膨大な物たちを片付けながら、懐かしさと共に、「いっぱいの物に囲まれて嬉しかったのだろうな」という気持ちと、「もし祖父が物の管理に追われなければ別の時間の使い方もあったのかな」なんて思ったのでした。
もちろん結果的に感じたことであって、生きているときにはそんな想いを抱くこともなかった。
生きた時代が違うので、物を多く所有すること・定住すること・遺産を残すこと、そういった感覚が豊かさに直結した世代だったとも思います。
今(近しい未来)に必要な物に囲まれること、管理も思考もシンプルになる

この経験と、2023年から徐々に取り組んできた自分自身の物の整理を通じて大事にしたいと思った基準が、「今の自分に必要な物を残す」ということです。
使える物かどうかでいえば圧倒的に使える物ばかりという中で、”今”の自分になくてはならない物・暮らしを豊かにしてくれる物だけを選び抜いていく。
捨てるものを見つけて手放す作業が断捨離ではなくて、「残す物を選ぶ・必要な物だと自分が決める」ことに深い意義があるんです。
断捨離の本質は、捨てること(掃除)ではなくて、物の整理を通して抱えすぎている物や思考に気づき、時間・空間・思考に余白を取り戻すことにあります。
そして、早く片付けや物の整理に目処をつけて、本当はやりたかったことに時間・空間・思考を使うフェーズに移行するのが目標。
断捨離は、目標達成のための手段にすぎないのです。

当然、今の生活に必要な物だけに厳選していけば所有数が減るので、管理するために時間を奪われることも少なくなるし、収納やメンテナンスをどうしようと頭を使うことも減っていく。
この「暮らしのシンプル化」こそが、本当にやりたいことに使える時間を生み出していく、というわけ。
「今」をどう切り取るのかが肝心

「今の自分に必要な物を残そう」っていうマインドが大事なのはわかったけど、”今”とか”今の自分”ってちょっとイメージ掴みにくくない?
今の自分に必要かを基準にすると言っても、「今」の切り取り方で断捨離の結果が大きく変わってしまうのが正直なところ。
なぜなら、時間は瞬間的に変化して「今」と言った瞬間から過去にもなってしまう。

刹那的な今、ってやつだ。
だから多くの人は、「今」と言いながらも過去の記憶や経験と共に過ごしているとも言える。潜在意識的には、まだまだ過去の概念で生きている場合が多い。
それゆえに大切なのは、未来の視座に立った状態の自分が感じる”今”を基準にすることが超大事。
潜在意識の書き換えがすぐにできるかといえば難しいわけですが、そんな人にこそ動いてほしい。【意識が変わるから行動できるのではなく、行動することで意識が変わる】、この感覚を信じて続きを聞いてほしい。
“少し未来にいる理想の自分”は、コレを持っているだろうか

おすすめなのは、少し先の未来にいる理想的な自分の暮らしを想像し、”今何を残せばその未来に辿り着けるかな”という視点で、逆算的に今を捉えること。
「これは今までも大切にしてきたもんな」という見方で整理しようとすると、なかなか物は減らせません。今を見ているようでも、視座は【過去】だからです。
視座が【過去】のまま断捨離をしようとすると、「少し未来にいる理想の自分」にとって必要な物を選び抜くことができません。
掃除になると急に、眠ってた物の再利用方法を考えてクリエイティブ思想を発揮してしまう人いますよね、「この紙袋は何かにつかえるのでは…?!この食器も取っておけばあの料理に使えそうだな?!」とか。
もったいないとか、過去の視点を引きずったまま「まだ使えるかも」と考えている限り、”使える物”は残り続けてしまう。

断捨離で大切なのは、【理想の自分像・暮らしのイメージ】を先に固めて、その理想とギャップが生じている物は手放すと決めることです。

なるほど、じゃあスーパースターになってる自分だったらバスローブで過ごすだろうからステテコは手放そうかな….!
“使いたい物”に囲まれる暮らしを通して自分の意思で選べる自信がつき、自己肯定感が上がる
本記事のテーマでもある「使えるから残す」を卒業することがとっても大事なステップになります。
手放して後悔するかどうかは、手放してからじゃないと気付けない。
それに案外平気なもんです。気持ちいい感覚の方が圧倒的に勝つし、未来の自分に近づいた状態で心からほしい物を新調する方が心地がいい。
いくら使える物だからといっても、未来にいる理想の自分や暮らしとギャップがあるものを手放していかなければ、その理想にはなかなか近づかないから。
ほかにも、趣味のグッズに浪費する生活をやめたいのなら、再度手に入れることが難しいグッズ以外は思い切って手放す。
たくさん持っていることで豊かさを感じるのもわかるけれど、厳選することで残したグッズをより大切にできたりします。

朝の優雅なコーヒータイムを確保するために、使用頻度の低い食器や洋服を手放す。
一見無関係に思うかもしれませんが、使用頻度の低いモノたちは、ジリジリと私たちの脳のリソースを日々奪っています。
視野に入る雑多な物があればあるほど、無意識に脳が「これを使う・使わない」とジャッジしています。
そのせいで、朝コーヒーを飲む前にカップを選ぶ時間でさえ、『この食器ぜんぜんつかってないなどうしよ..でも捨てるのも面倒だし使えないわけでもないし今日もこのまま放置しておこう…』と無意識に考えていたりします。
着替えるときも、よく着る服の後ろでスタンバイしている使用頻度の低い服たちが脳内にチラついて、小さなストレスを生んでいるのです。

ご自分の状況に当てはめてみると、ほかにもいろいろ浮かんでくるはず。
部屋を見渡して、使えるというだけで手元に置いているものがあるとしたら、ひとつ試しに手放してみましょう。
少しずつでもいいので、“使いたいから持っている物”により多く囲まれる暮らしにシフトしていければ、自ずと自分の意思で断捨離が進んでいくはずです。
自分が選び抜いたんだ!という気持ちがこもるから今まで以上に愛着も湧くし、そうすると部屋のなかが自信に満ち溢れて心地良くなっていくのを感じますよ。
