普段の料理に使う野菜や果物が、自宅で収穫できたら・・・なんだかちょっとお得な感じがしますよね。
今回は、「スーパーで手に入れた野菜は、プランターに植えればまた再生するのか!?」という実験を行ってみたのでご紹介。
なんだか・・・夏休みの自由研究みたい、笑
スーパーで買ってきた「島らっきょう」を土に入れてみた
沖縄の伝統野菜「島らっきょう」。シャキッとした食感と独特の辛みがクセになる沖縄野菜。
味噌をつけておつまみ感覚も良し、お気に入りは天ぷら。さっと揚げて塩で食べるとたまらないですね〜。
スーパーで袋入りで売られている生の島らっきょうを食べていたところ、「あぁ、もうあとちょっとで無くなるのさみしいなぁ」と急に物悲しくなり・・・・
そこで、思い立って、ベランダのプランターにin!
さて、どうなったでしょうか・・・
- 土の中に突っ込んでお水をあげるだけ
- 1つの球根が5.6倍の数で増える
という、最高の結果。
球根で生育していく「島らっきょう」、土の中で分球して増えていくんです。
倍々ゲームでたくさんの「島らっきょう」が楽しめる・・・!
「島らっきょう」の一般的な育て方
まず、スーパーで買ってきた生の島らっきょうを育てる破天荒方法の前に(笑)、ホームセンターなどでゲットできる「ネット入りの球根または苗」での育て方をみてみましょう。割と手間なことがわかります。逆にいうと、スーパーで買ってきた島らっきょうを土に突っ込んで育てればいかに簡単かがわかります。
▼プランター菜園の場合
栽培環境
- 日当たりの良いところを好む
- ネット入りの球根、または苗から育てる
植え付け
- 8月~9月中旬まで
- 土を5cm~10cmの深さに穴あけをし、球根を1つの穴に対して1.2つ植える
- 植え付けの深さから5cmは土を被せ、地表に出て乾かないようにする
*土は「野菜用培養土」、水はけを保つこと。
・水はけが悪いと根腐れを起こすので注意
・球根があまりに深すぎると養分を摂りづらいので5〜10cmにすること
土寄せ
生育していくと、球根が大きくなりまた全体が上に伸びるにつれて、球根部分が土から顔を出す。
→ 球根が乾いて生育に悪影響になるので、周囲の土を高く盛って球根がしっかり隠れるようにすること
水やり
- 夏場:土の表面が乾いてきたら、たっぷりと水やりをする
*夏場は日差しも強く蒸発・乾燥しやすいため、プランターの底から水はけが確認できるぐらいまでたっぷりと水をあげること
- 冬場:土の中の球根は、寒い時期に生育が止まるため、水分を過度にあげる必要はない
*土が乾きすぎると中の根が痛むため、土表面の乾きを合図として水をあげる
- 8・9〜 の植え付けから3月ごろに至るまで
夏・冬の水やりを終え、春を迎える3月頃、気温上昇・また球根は生育を始めるため、土の乾きを見ながら水をあげる
肥料
- 肥料は過度に必要としない
- 8・9月の植え付け時に、元肥入りの培養土を使った場合には追肥不要
*肥料を入れなかった場合には、2月ごろに少量の肥料を入れてあげる
→ 肥料を入れた場合には、その時にまた「土寄せ」を行う
※ 生育を促す肥料を入れた後は、球根が育ち根を張りやすいので、土から顔を出して乾きにくいようにしておくため
収穫
- 4月~6月が収穫期
*球根が大きくなっていることを確認すれば、収穫ができる
スーパーで買ってきた「島らっきょう」は?
お待たせしました本題です。
写真は、100円ショップで購入したプランター、100円ショップで購入した野菜用培養土。
中央が、スーパーで買ってきた「島らっきょう」・・・の残り、球根が10個ほど。
*他にも、ジャガイモ・人参・トマトをプランター菜園でチャレンジしています
球根を土に入れただけで、ぐんぐん成長
ジャン。
一般的な育て方同様に、
- 土を5cm~10cmの深さに穴あけをし、球根を1つの穴に対して1.2つ植える
- 植え付けの深さから5cmは土を被せ、地表に出て乾かないようにする
に気をつけて植え付け、お水をあげました。植え付けから2週間もしたところでこの成長・・・!
球根がちゃんと育ってくれるように、「土寄せ」そして周囲の土を高く盛りました
こちらが3週間目。「島らっきょう」の付け根(茎)の本数が増えているので、球根が分球しているのがわかりました。
ちなみに、隣のジャガイモがいきなり伸びています。
ジャガイモは、キッチンで芽が出てしまっていたお芋さんを、種芋になるようにカットして土に入れておいたものです。
こちらもちゃんと芽が伸びていきました。野菜は素直で可愛いな〜
ついに収穫
一ヶ月がこちら・・・これ、1つの球根だったんですよ?確実に増えていますね、感動。
このまま越冬して春を迎えれば、元々の数よりも立派に増えた「島らっきょう」が楽しめます。
収穫のタイミングは自分次第
- 4〜6月間で、ちょこちょこ収穫して長く楽しむ
- 大量収穫して、塩漬けなど加工を楽しむ
・・・ワタシ、待ちきれませんでした。笑
1ヶ月すぎで、早々と収穫してしまいました。
根を見ると、かなり太めで水分と養分を蓄えているのがわかります。このまま越冬させればきっと・・・でも待ちきれずに食べちゃえー
島らっきょうの天ぷらにしました
「島らっきょう」の天ぷら、大量に分球していくのを待ちきれずに作ったのでなんとも言えない量で作ってしまいました。(笑)
お味は、最高!スーパーで買った「島らっきょう」が、数倍になってまた採れるなんて・・・なんて至福なのでしょうか。わざわざ球根を買って来なくてもできてしまった・・・この時に飲んだビールのなんと美味しいことでしょう。
育てる基本は、『土が乾いたら水やり』を気をつければOK。ほんと少しのスペースがあれば、ベランダでも収穫体験ができるんですね〜。
ちっちゃなポットサイズでできるハーブなんかもオススメ。
ベランダ菜園は、プランター・鉢植えがあれば手軽に始められる
「菜園」といっても、土を入れるプランターや鉢植えさえあれば、ほんの少しのスペースで始めることができるのが嬉しい。品種によって、日当たりの程度や水やりの回数などはそれぞれありますが、窓を開けて手の届く範囲でお野菜たちを育てられるのならお手軽ですよね。
何か欲しいものがあったら行っちゃう「100円ショップ」。プランターもあります。大きさにもよりますが、大きめのものは200〜300円での販売も。用途と欲しいサイズで、お好みをお求めになれますよ。
100円ショップのプラスチック製じゃ心許ないし、第一おしゃれに欠けるな〜なんて時はホームセンターでウッド調のプランターを選ぶのもおすすめ。お水をあげても適度に吸水してくれるしてくれるので、プラスチックと違って水で腐る悲劇は防ぎやすいですね。栽培の天敵は水ハケの悪さですから!
土はどこで選ぶ?
「100円ショップ」には園芸・菜園用の土も売っているんですね〜。
ワタシは100円ショップで購入した土を使って、今まで何度か野菜を数種類育ててきましたが、「虫がわいた」、「きのこが生えてきた!」なんてこともなく、植えたものは順調に育ってくれました。
とはいえ、100円ショップだと自分の目で判断しないといけないし、相談もできないから不安といえば不安。園芸・菜園用品専門の方が、野菜の苗や土も本格的に扱っているし、肥料を選ぶ上でも安心感は大きいですね。
ベランダ菜園をはじめてみたい方は、ぜひ手頃なお野菜から収穫体験をしてみることをオススメします。やっぱり自分で収穫できると嬉しいものです。