日本にある中華街で有名なポイントといえば、関東圏最大級規模の横浜以外に『神戸・南京町』がありますよね。
わたしもかれこれそうだなあ、計30回くらいは行ってるでしょうか。普段は都内にいるんですが、たびたび大阪や兵庫に行くことが多いので必ず立ち寄るようにしていて。
たいてい、お気に入りのラーメンや飲茶(フカヒレラーメンとか豚まんとかね!)を買って軽く食べ歩きするのがココ南京町での楽しみ方なんですが、今回はどうしても紹介したい南京町中華街グルメがあります。
それが、神戸人のソウルフード「ケンミンの焼きビーフン&焼き小籠包」!
▼神戸・南京町中華街は、元町商店街をおさんぽして目指すのがおすすめ
アーケードがなんだか渋くて、それでいてハイカラというか。
南京町中華街は、元町駅を降りてすぐにアクセスができるうえ、元町商店街に沿うようにこじんまりと在る感じがまた良い。
元町界隈って、いわゆる『旧居留地』らしいおしゃれな雰囲気もあるし、昔ながらの港町風情も感じるし、本当に大好きなんですよね。個人的には横浜よりも好き。横浜ごめんなさい。
さてさて。元町商店街を歩いてふと脇道を入ると、突然中華街が現れる!
横浜のそれに比べると規模感はかなりこじんまりとしていますが、お店があってたくさん迷うよりもこれくらいがちょうど良いなぁと思わせてくれる、それが南京町中華街!
▼神戸のソウルフード『ケンミンの焼きビーフン』とは
南京町中華街に来たならぜひ食べてほしい、おすすめグルメを食べられるお店がこちら、ビーフンと焼小籠包の専門店【神戸南京町 YUNYUN】。
こちらはなんと、「ケンミンの焼きビーフン」で有名なケンミン食品株式会社の直営店。
ケンミン食品株式会社といえば1950年神戸創業、ビーフンメーカーの老舗です。国内ビーフン市場の約60%のシェアをもつのだそう。
昨今のアジアン食ブームもあって、国内だけでなく海外へも商品が卸され人気なんだとか。
ビーフンといえば主原料がお米ですが、最近ではお米の加工技術を活かして《ビーフン・フォー・ライスペーパー・ライスパスタ》なども製造しています。
直営所【YUN YUN】 、行列の先には焼き小籠包
中華街の楽しみ方の1つといえば『食べ歩き』だと思おうんです。100〜500円ほどでゲットできるお手軽フードを買って、小腹を満たしながらおさんぽするスタイル。
今回紹介する【YUN YUN】さんもテイクアウトOKなのですが、せっかくなので席に座って食べてみよう!ってことで、店内の様子もご紹介していきますね。
ケンミンといえばもちろん「焼きビーフン」は外せないのですが、この店舗ではもう1つ大人気のグルメがあります。それが、『焼き小籠包』。
さ、まずはお目当を買うために列に並びましょう。お店の周囲を囲むように列は伸びています。
行列は長いとお店の裏側にまでズラーっと並ぶことも。わたしが訪れたのはちょうど日曜の混雑日だったからか、まさに店の裏側に最後尾が伸びていました。
行列に並んでいるときには、店内でせっせと職人さんが小籠包を包む様子を見ることができます。ガラス張りの店先に沿うようにみんなでぐるりと取り囲むので、さぞかし気が散るのではなかろうかと若干心配しながら見守ります。(笑)
慣れた手つきで素早く包む姿についつい見入る…申し訳ないと思いつつ、見入る。
列が動くとともに、小籠包の出来上がり過程を見届けるかのよう。目の前は焼き場へと移ります。
小籠包専用の鉄鍋に、余すところなく小籠包が敷き詰められていきます。
くっつかないのは周りにしっかり打ち粉をまとっているからなのでしょう。
しかしお腹はペコペコ。
食べるのが可哀想だな、と秒もよぎらず「早く焼いてください」と一層願いながらヨダレを飲み込みます。
鉄鍋の下に見えるのはお水。火にかけているので、言ってしまえばお湯ですね。はじめはこうして、生地の下部分を茹であげる要領で小籠包に火を通す。
見える限り強火。お湯は次第に蒸発してゆくわけなので、蓋をしてしばらく『蒸し焼き』タイムへ。
木製の大きな蓋が閉められました。写真の手前にあるのは大量の油。
厨房全体の様子に目をやると、とにかくオペレーションがスムーズにいくようになってるなーと感心(料理を仕事にしていたのでどうしてもそういった目で見てしまう)。
生地づくり→餡包み→焼き場、この一連の流れに無駄がないからこそ、当初「わ!あんな行列出来てるよ〜」と思うのにいざ並べば「割と早く買えたね♪」に繋がる。
パフォーマンスのおかげで食べるのも楽しみになりますしね。
油を注ぎながら仕上げの「焼き」へ
焼き小籠包の醍醐味でもあるこの工程、生地の底をパリパリと香ばしく仕上げる重要なセクション。蒸しあがった小籠包はふっくらジューシー、最後に鍋肌に回しかけるようにして油を足すことで最後に焼き目をつけていくわけです。
この工程では、飾りの白ごまと青ネギもあしらわれていきます。
もうあとはフィニッシュに向かうのみ!
なんとも大胆ですが、鉄鍋ごと持ち上げて余分な油を落としていきます。
その重みはどれほどのものなのか、わたしの想像ではなかなか正確に言い表すことが難しいのですが、お兄さんの腕はプルプルと震えていたのである程度の重さがあるのでしょう。
平日はセットがお得!
わたしが頼んだのは福建セット(平日限定)!と、やっぱり外せない焼きビーフン!
「メニューから2つを選ぶコンボセット」ということなので、[焼き小籠包+レモンチューハイ]にしました。セットで700円(税込)。そして単品で[福建焼きビーフン]、これが400円(税込)。
▼並ぶ時間およそ25分、お会計を済ませて2階のイートインスペースへ
お会計を済ませたら、さあ出来立てを食べましょう!食べ歩きしたい場合でも、こんな感じでテイクアウトしやすい容器に入れてくれるので心配なし。
ちなみに結論、わたしは全部食べきれなかったので、左側に写っているボックスにビーフンを入れて持ち帰りました!※衛生面は自己責任で。早めに食べましょうね!
店内のイートインスペースというと、1階のレジ前に6〜8名ほどが滞在できる場所が。
そして2階に上がれば、しっかりしたカウンターとテーブル席があって、ここならMAX25〜28名ほど座れる。
これぞ、ケンミンの焼きビーフン
さぁ、焼きビーフンからレポートしていきましょう!
細麺が特徴の焼きビーフンです。ビーフンと聞いて思い浮かぶ麺のオーソドックスなタイプかなと思います。
豚バラ肉、キャベツ、ニラといったシンプルな具材だけど、味付けがなんとも香ばしいオイスターソースの風味。
ビーフンて、食感が独特ですよね。お米の麺だからどことなくベタッとした感じがあって(褒めてます!)、歯切れがよくて。
油との相性が良いから、炒め油と豚肉の脂をまとってとってもジューシー。調味料を適度に吸って、味の絡みも最高。お酒のおつまみにぴったりの焼きビーフンでした。
焼き小籠包は肉汁ジュワー
さぁ、焼き小籠包。こちらは3つセットになってます。
さっきまで一階で生地から手作りされていた、紛れもなく「作りたて」の小籠包。鉄鍋の中にいた様子と違うのは、熱から離れたことで少し生地の中の空気が抜けてるところ。
餃子を作った時も、焼いてる時はパンパンに膨れてるけど日から離すとシューンてなりますよね、あの感じ。
小籠包の中は肉汁がいっぱい!
よく、レンゲに乗せて箸で穴を開けて肉汁吸って…みたいな食べ方がありますが、私のオススメは、焼きビーフンの上に乗せながら小籠包に穴を開け、肉汁をビーフンに吸わせる!
焼肉は白米の上でバウンドしましょうっていうのと同じですね。これはぜひオススメしたい!旨味抜群ですよ。
黄金餅も食べてみた:原料はなんとタピオカ!
こちらが「黄金餅」。見た目からは、パインでも入っているのかな?とか、パッションフルーツよりの味がするのかな?と。
食べてみたらびっくり、なんとまぁ素朴な甘味で優しいお菓子だこと。何かに例えるなら・・・『ホットケーキミックスで焼いたパンケーキなんだけどもっとモッチモチにした感じ』かな。
何か具が入っているわけではなく生地のみを楽しむお菓子でした。
南京町中華街に来たら、ぜひ立ち寄ってその味を楽しんでくださいね。持ち帰り用に、いろんな味を楽しめる『ケンミンの焼きビーフン(乾麺)』を買うこともできちゃいます。
▼神戸南京町 YUNYUN
住所 :神戸市中央区栄町通1-3-17
営業時間:11時~19時(18時L.O.)
TEL :078-392-2200
URL :http://www.k-yunyun.jp/
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参考引用:YUNYUNさんオフィシャルホームページ
http://www.k-yunyun.jp/#menu